◆ 顎関節症の原因
顎関節症は1つの原因ではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合って発症します。
噛み癖や食いしばり・歯ぎしり
寝ている間や日中無意識のうちに歯を食いしばる癖は、あごの関節や筋肉に強い負担を与えます。
姿勢の悪さ
猫背やストレートネックになると、頭の位置が前方にズレ、顎関節に余計な負荷がかかります。特にスマホやパソコン作業が多い現代人に多い要因です。
ストレスによる筋緊張
ストレスは自律神経の乱れを招き、無意識の歯ぎしりや食いしばりを引き起こします。
噛み合わせの不良
歯の高さや位置のアンバランスも顎関節に影響を与えます。
外傷や急激な負担
転倒や交通事故、スポーツなどであごに外力が加わることでも起こります。
◆ 顎関節症が引き起こす全身への影響
顎関節は頭蓋骨と下顎をつなぐ関節で、首や背骨、肩の筋肉と密接につながっています。そのため、あごの動きが制限されると体全体のバランスが崩れ、次のような症状を招くこともあります。
首・肩こりの慢性化
頭痛・偏頭痛
めまいや耳鳴り
顔の歪みやフェイスラインの乱れ
自律神経の乱れによる不眠や倦怠感
「ただのあごの痛み」と軽視すると、全身の健康に影響する可能性があるのです。
◆ 日常生活でできる対策
顎関節症を悪化させないために、次のポイントを心がけましょう。
噛む習慣を見直す
片側ばかりで噛まないよう意識し、柔らかい食事ばかりではなくしっかり咀嚼を。
食いしばり・歯ぎしり対策
日中は上下の歯を軽く離す「リラックスした口の状態」を意識しましょう。就寝時のマウスピースも有効です。
姿勢を整える
スマホやPC作業の際は画面を目線の高さに合わせ、背筋を伸ばして作業しましょう。
リラックス時間を確保
ストレスケアも顎関節症改善のカギ。深呼吸や軽いストレッチで筋肉の緊張を和らげましょう。
◆ 整骨院でのアプローチ
顎関節症のケアは歯科だけでなく、筋肉や骨格のバランスを整える整骨院での施術も効果的です。当院では以下のような施術を行っています。
顎関節・首・肩周囲の筋肉調整:過緊張している筋肉を緩め、関節の動きを改善します。
姿勢矯正:猫背やストレートネックを改善し、顎関節への負担を軽減します。
骨格バランスの調整:顎関節と連動する骨盤や背骨の歪みも整えることで、再発予防に繋がります。
セルフケア指導:簡単にできる顎関節のストレッチや日常生活での注意点をお伝えします。
◆ 顎関節症は早めのケアが重要
顎関節症は放置しても自然に治るケースは少なく、時間が経つほど筋肉や関節の動きが制限されてしまいます。初期段階で適切なケアを受ければ、症状が軽いうちに改善しやすくなります。「口を開けると痛い」「あごが鳴る」という症状が出た時点で、ぜひご相談ください。
◆ まとめ
顎関節症はあごのトラブルだけでなく、全身の不調や姿勢の乱れ、自律神経の不調にも繋がる症状です。
「噛みにくい」「痛みが出る」などのサインを軽視せず、早期に対策を取ることが健康な身体への近道です。当院では、患者さま一人ひとりの生活習慣や体のバランスを見極め、根本からの改善を目指した施術を行っています。長年悩んでいる方も、まずはお気軽にご相談ください。