頸椎ヘルニアとは?
まず、「ヘルニア」とは何でしょうか?一般的には腰椎椎間板ヘルニアが有名ですが、「頸椎椎間板ヘルニア」は、首の骨(頸椎)にある椎間板が飛び出し、神経を圧迫する状態を指します。
頸椎は頭を支えている重要な部分で、7つの骨(C1〜C7)で構成されています。その間にある椎間板はクッションの役割を果たしており、衝撃を吸収しています。しかし、加齢や姿勢の悪さ、過度な負担などによって椎間板が変性し、飛び出してしまうことがあります。
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頸椎ヘルニアの主な症状
私自身が経験した症状も含めて、以下のようなものがあります:
• 首や肩のこり、痛み
• 腕や手のしびれ
• 力が入りにくくなる(握力低下)
• 背中の痛みや肩甲骨周辺の違和感
• 頭痛やめまい(神経圧迫による)
症状は片側だけに出ることが多いですが、進行すると両側に出たり、歩行困難になることもあります。
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原因は?姿勢と生活習慣に注意
原因は人によって様々ですが、私の場合、以下の要因が重なっていました。
• デスクワークによる長時間の前傾姿勢
• スマホの見すぎ(「スマホ首」状態)
• 運動不足
• ストレスや睡眠不足
MRIを撮ってもらった結果、C5〜C6の間の椎間板が突出しており、神経根を圧迫していることがわかりました。
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治療法:手術だけが選択肢ではない
「ヘルニア=手術」というイメージが強いですが、多くの頸椎ヘルニアは保存療法(手術以外の治療)で改善すると言われています。
保存療法の内容
• 薬物療法(鎮痛薬・神経ブロック)
• 理学療法(ストレッチ、温熱療法など)
• リハビリ・姿勢改善指導
• 頚椎カラー(首のコルセット)による安静
私の場合は、整形外科とリハビリ科を併用し、ストレッチと温熱療法を中心に治療を進めました。痛みがひどいときには神経ブロック注射も受けましたが、数ヶ月で症状はかなり軽減しました。
手術が必要なケース
以下のような場合は、手術が検討されます:
• 症状が強く、日常生活に著しい支障がある
• 保存療法を3〜6ヶ月続けても改善しない
• 筋力の著しい低下や麻痺がある
• 排尿・排便障害などの深刻な神経症状がある
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日常生活で気をつけたこと・役立った工夫
症状の緩和や再発予防には、日常生活の改善が欠かせません。私が実際に取り入れて良かった工夫をご紹介します。
1. デスク環境の見直し
• モニターの高さを目線と同じにする
• 肘掛け付きのチェアに変更
• スタンディングデスクの導入
2. 1時間に1回は立ってストレッチ
座りっぱなしは大敵。首や肩を軽く回すだけでもかなり違います。
3. スマホを見る時間を減らす
「うつむき姿勢」を避けるため、スマホスタンドや音声入力を活用しました。
4. 枕の見直し
自分に合う枕を探すのに少し時間がかかりましたが、低めのオーダーメイド枕に変えたことで、首の負担が減りました。
まとめ:焦らず、じっくり向き合おう
頸椎ヘルニアは、確かに辛い症状を伴います。しかし、多くの場合、適切な診断と治療、生活習慣の見直しで回復可能です。
大切なのは、「早めに病院に行くこと」と「焦らず、無理をしないこと」。ネットの情報だけで自己判断せず、必ず医師に相談しましょう。
この記事が、同じように悩んでいる方の少しでも参考になれば嬉しいです。
もしご質問や体験談があれば、ぜひコメントやメッセージで教えてくださいね。










